いつもお読みいただきありがとうございます!
三友環境総合研究所 研究員 栗原大樹です。
三友グループより産業廃棄物に関する知識や工場についての情報をお届けさせております。
今号では「分析室」についてです。
三友グループでは各工場に『分析室』を設置し、事前のサンプル分析から廃棄物の安全・適正な処理についての検討や事後の確認などの業務を行っております。
本日は新規に処理依頼を検討されている企業のご担当者様が工場見学へ来ていただいた際の三友プラントサービス工場管理者の境(さかい)さんとの会話です。
ご担当者様
「三友グループは各工場に『分析室』があるのですね」
工場管理者:境(さかい)
「はい、工場によって受け入れる廃棄物の特徴もあることや処理後の残渣をチェックするために各工場に設置しています」
ご担当者様
「そうですか。自社で分析機能を持たない、一か所に纏めてられている処理会社が多い中で、各工場に『分析室』が
あるのは珍しいですね」
工場管理者:境(さかい)
「はい、そちらの方が専門度高く対応できますので」
ご担当者様
「先ほど話に出ていた、焼却処理または化学処理された際に焼却灰や汚泥などが発生すると思いますが、処理残渣はどうされているのでしょうか?」
工場管理者:境(さかい)
「処理残渣は最終処分場で埋め立て処分されるか、路盤材やセメント原料へリサイクルされます。
最終処分場へ搬入する際にも、排出するための基準が設けられておりますので、その分析業務を『分析室』で行っております。」
ご担当者様
「どのような分析が行われているのですか?」
工場管理者:境(さかい)
「処理残渣の分析では水素イオン濃度やカドミウム、鉛などの重金属といった様々な項目の分析を行っております。
また受け入れる前の事前分析として、お客様から頂いた廃棄物のサンプルから、どのように対応すれば適切に処理できるか判断するための分析も行っております。」
ご担当者様
「なるほど、工場ごとに分析室を持つことで、受け入れる物と処理残差の両方を管理する事ができる。
結果、様々な廃棄物に対応でき、適切に操業する事が出来るという事ですね。
安全、安心且つ適正な処理体制で凄いですね!
今後も廃棄物の処理に困った際には是非相談をさせてください。」
FACTORY TOUR 004号では、分析室についてご紹介させていただきます。
本号のトピックス
- 分析室の役割
■分析室の役割
三友プラントサービス株式会社及び早来工営株式会社の中間処分場には分析室が備わっております。
各工場における分析室の役割は、
- 処理する物の事前分析及び、的確な処理方法検討
- 工場処理中の、工程管理監視測定
- 処理後の分析(排ガス、処理残渣、放流水の管理基準分析)
の3ステップの監視業務となっています。
また、特別管理産業廃棄物の処分業の許可基準に、当該廃棄物の分析設備を備える必要があることの要求事項があります。(廃掃法規則第十条の十七(特別管理産業廃棄物処分業の許可))
これらにより、各処理工場に分析室を設置してきています。
第二工場、横浜工場、千葉工場、川崎工場及び安平環境総合研究所は環境計量証明事業所となっており、その他の工場分析室も含め、分析装置及び分析方法は公定法での運用維持管理となっています。
また、計量証明事業所にも認定されている施設もあり、お客様のご要望によっては証明書の発行事業も行っております。
詳しい分析室の説明はこちら⇩