※2022/08/09刊内容(「持続可能な航空燃料(Sustainable aviation fuel; SAF)」と三友グループでの取り組みについて )となります。
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いつもSANYU通信をお読みいただきありがとうございます!
三友環境総合研究所 研究員 阿部里奈です。
今号は 「持続可能な航空燃料(Sustainable aviation fuel; SAF)」 についてレポートさせていただきます。
皆さんSAF(持続可能な航空燃料)についてご存じですか?
化石燃料に比べ、二酸化炭素の排出量を大幅に削減できることから注目をされている次世代の燃料なのです。従来の化石燃料と混合して使用することで航空業界として二酸化炭素排出量を削減、将来的にはゼロにすることを目指しています。
さて、ここでクイズです。
国土交通省は2030年時点のSAFの使用量として「本邦エアラインによる燃料使用量の何パーセントをSAFに置き換える」と目標設定をしているでしょうか?
① 30%
➁ 10%
③ 5%
正解は➁の10%です。
詳しくはこちら ⇒ www.sanyusoken.com/wp-content/uploads/2022/08/SAF官民協議会-資料.pdf
まだ、安定した供給モデルが確立されていない中で、国としても重要、且つ喫緊の課題なのです!
現在、SAFの原料となるのは、主に植物などのバイオマス由来原料、工場や飲食店などで排出される廃棄物・廃食油などです。化石燃料は、使用において二酸化炭素を排出するだけのものでした。しかしSAFの主な原料となる廃棄物は、二酸化炭素を一方的に排出するだけではなく、リサイクルしながら燃料として使用できるのが持続可能といわれる理由です。これらの原料は環境に配慮した画期的なものではありますが、燃料の原料として使用するためには十分な量の確保が必要です。そのため現在は、安定的に原料を集め、製造を行う仕組みづくりが課題となっているのです。
本号のトピックス
三友グループの「持続可能な航空燃料(Sustainable aviation fuel; SAF)」 への取り組みです。
この度、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(「NEDO」)による、「バイオジェット燃料生産技術開発事業/実証を通じたサプライチェーンモデルの構築」に係る公募において、三友プラントサービス・株式会社Biomaterial in Tokyoによる 「パルプからの純国産バイオジェット燃料の一貫生産およびサプライチェーン構築実証事業」が採択されました。
詳しくはこちら ⇒ 「バイオジェット燃料生産技術開発事業/実証を通じたサプライチェーンモデルの構築」に係る実施体制の決定について | 公募 | NEDO