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【SANYU通信 042号】

※2023/05/22刊内容(「廃棄物業界でのAI活用」と三友グループでの取り組みについて )となります。
お問い合わせやご注文はHP末尾”パートナー企業への相談”よりご連絡ください。

いつもSANYU通信をお読みいただきありがとうございます!

育児休業から復帰しました!三友環境総合研究所 研究員 佐藤です。


今号は「廃棄物業界でのAI活用」 についてレポートさせていただきます。


AIには様々な種類がありますが、私たちが目にする機会が多いものの一つがチャットAIです。

チャットAIは、画面に質問を入力するとAIが適切な答えを生成してくれます。

今注目されているのが ChatGPT で皆さんも既に使用されているかもいらっしゃるかと思います。

人間の質問に対して、まるで人間のように自然でクオリティの高い回答をします。


ここでクイズです。

ChatGPTはどんなAIモデルでしょうか?

A. 会話型の自然言語生成モデル

B. 画像認識と分類を行うモデル

C. 音声認識と合成を行うモデル

正解は「A」です。
ChatGPTは会話型の自然言語生成モデルで、人間と自然なやりとりができるように設計されています。BとCは画像や音声に関するAIモデルですが、ChatGPTはテキストに特化しています。

実はこのクイズはChatGPTへ 『「ChatGPT」の三択のクイズを作ってください』 と質問して作ってもらったクイズです。いつか「環境をテーマにしたメルマガも作って」と質問すると作ってくれるようになるのかもしれません。

三友グループでは、スマートフォン向けアプリケーション「LINE LIFF アプリ ごみ分別」を配信しており、ごみ収集日カレンダーやごみの出し方検索、ごみの出し忘れ防止のアラート機能などを用いて、住民のごみに関連する疑問を解決するアプリです。

昨年からサービスをスタートし、現状ではとある導入自治体では世帯カバー率の20%を超えるユーザー様にご利用いただいています。

そして機能の一つである、「写真で検索」は独自で学習させたAIを活用して回答をしております。

現状まだ間違った回答のケースもありますが、学習を重ねさらに回答の精度を高めることと製品情報の組成などのデータベース構築を進めています。

サーキュラーエコノミーが進んでいる欧米では廃棄物データベースを活用した事例がいくつかありますのでご紹介します。

「Excess Materials Exchange」 オランダ

スタートアップ企業であるExcess Materials ExchangeではブロックチェーンとAIを活用し廃棄物を出す企業と、資源として活用したい企業を結びつけるマッチングプラットフォーム提供しています。

廃棄物のデータの管理にブロックチェーンが活用され、廃棄物再利用においての経済、環境、社会的な効果の評価にAI技術が活用されています。

「ルビコン・グローバル」 アメリカ

IoTを活用したサーキュラーエコノミー事業を営むルビコン・グローバルはリサイクル版Uberと呼ばれ、リサイクルビジネスのデジタルプラットフォームを提供しており、顧客の廃棄物、収集業者、リサイクル業者のコネクトや情報管理をしています。

ルビコン・グローバルは日本の企業とも連携をし、サーキュラーエコノミー事業の実証実験を国内でスタートしています。


まだまだAIが廃棄物管理や環境問題に対して完全な解決策を提供できるわけではありませんが、継続的な技術の改善や総合的なアプローチを続けていくと廃棄物業界でもAIの活用が当たり前な世の中になるかもしれませんね。


「LINE LIFF アプリ ごみ分別」についてはこちら⇒LINE LIFF アプリ ごみ分別|三友環境総合研究所 (sanyusoken.com)